季節外れの「忠臣蔵」の一幕


居酒屋に入ってくる大石内蔵助

大石内蔵助「ごめん!」

堀田銀衛門「いらっしゃいま・・・。はっ、これはこれは 大石様。いつもご苦労様でございます。どうぞ座敷へお通り下さい。」

大石内蔵助「うむっ。ところで銀衛門、そのほうの素性、町人に気づかれてはおるまいな。」

堀田銀衛門「はっ、その点につきましては大丈夫でございます。普通の酒屋として商っておりますので。」

大石内蔵助「して、かねてより申し付けておいた吉良邸の絵図面の件じゃが、手に入りそうか?」

堀田銀衛門「いえ、まだ・・・。八方手を尽くしておりますが、警備が厳しくお屋敷の中の様子がトンとつかめておりません。」

大石内蔵助「急げ!銀衛門、同志の者どもを抑えることなど、できぬようになってきた。」

堀田銀衛門「はっ、申し訳ございません。しかし、いかようにして手に入れればいいのやら。
     良い方法が見当たりません。」

大石内蔵助「しかも、町人の間で“昼行灯の大石”と言われ、カモフラージュしてまいったが、近頃では“賢者の大石”などと言わ
れ始め、”討ち入り”が吉良側にバレかかっておる。何としても、急がねばならん。」

堀田銀衛門「しかし・・・・・」

大石内蔵助「そういえば銀衛門、そのほう、“魔法”が使えると聴いたが、まことか?」

堀田銀衛門「えっ?はっ、多少は・・・」

大石内蔵助「何故 その“魔法”とやらを使わぬ?」

堀田銀衛門「はっ、そっ、それは・・・。魔法と申しますのは元々・・・・・・・・」

大石内蔵助「え〜ぃ、何を申しておる!急ぐのじゃ、急ぐのじゃ!そのほうには、絵図面がどれほど急ぐか、わからんのかぁ〜!」

堀田銀衛門「もっ、申し訳ございません。」

大石内蔵助「急げ!堀田。」

堀田銀衛門「はっ!」

大石内蔵助「急ぐのじゃ堀田」

堀田銀衛門「ははぁ〜!」

大石内蔵助「ハリー!堀田。」

堀田銀衛門「えっ?????」

大石内蔵助「ハリー・ポッター!」 

♪♪チャンチャン♪♪

よく、ここまで読んでくださいました。
有難うございました。

(こらむ from チャリ)